生ごみ処理機の比較

ルーフェンとパナソニックMS-N53XD:性能、使いやすさ、価格で徹底比較!

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家庭用生ごみ処理機は、生ごみの悪臭やコバエの発生を防ぎ、ごみ出しの負担を軽減することで、キッチンを清潔に保つのに役立ちます。さらに、ごみの量を減らし、環境負荷の低減にも貢献できる便利なアイテムです。

現在、多くの家庭用生ごみ処理機が販売されていますが、本記事では特に人気の高い「ルーフェン」と「パナソニックMS-N53XD」に焦点を当てて比較します。ルーフェン購入ガイドとして、ルーフェンを中心に紹介しながら、両機種の特徴を詳しく解説していきます。

生ごみ処理機を選ぶ際に重要となるのは、処理能力、使いやすさ、ランニングコストなどの要素です。本記事では、これらの観点から両機種を比較し、読者の皆様がご自身の家族構成やライフスタイル、重視する機能に最適な一台を選べるよう、詳しい情報を提供します。

それぞれの生ごみ処理機の特性を理解し、ご家庭に合った最適な製品選びの参考にしてください。

ルーフェンとパナソニックMS-N53XDの比較

項目 ルーフェン パナソニック MS-N53XD
イメージ ルーフェン パナソニック MS-N53XD
処理方式 温風空気循環乾燥方式(温風による乾燥) 温風乾燥式(温風による乾燥)
サイズ(幅×奥行×高さ) 227×38×35(cm) 268×365×550(mm)(ふたを開けたときの高さ770mm)
消費電力 90W 定格消費電力:800W
電気料金 約19.2円/日、約600円/月(1日8時間稼働) 約40円/日、約1200円/月(1日8時間稼働)
維持費(交換目安) 活性炭フィルター(3ヶ月〜6ヶ月に1回):3,388円 フィルター交換不要
運転音量 30db 連続運転時42dB、かくはん時44dB
最大処理容量 1kg/日 約2kg(約6L)/回、約8kg(約24L)/日
処理時間 1~8時間 1~9時間
脱臭方式 自立式活性炭脱臭フィルター方式 プラチナパラジウム触媒
重さ 6kg 12kg
助成金 対象 対象
購入価格 70,620円
59,620円(公式クーポン適用)
116,600円
公式ページ ルーフェン パナソニック MS-N53XD

この表は、ルーフェンとパナソニックMS-N53XDの製品名、型番、処理方式、臭気処理方式、消費電力、容量、重量、寸法、運転モードに関する情報を比較しています。

  • ルーフェンは、温風空気循環乾燥方式と活性炭脱臭フィルターを採用し、消費電力が低い点が特徴です。また、静音設計であることも利点です。
  • パナソニックMS-N53XDは、最大処理量が多く、標準モードとソフト乾燥モードの2つの運転モードを備えている点が特徴です。また、プラチナパラジウム触媒による脱臭機能も搭載されています。

処理能力

ルーフェン

ルーフェンの処理方式は温風空気循環乾燥方式です。常に乾燥状態を保つように設計されており、いつでもゴミを投入できるのが特徴です。ルーフェンは、最大容量5Lで、1日に最大1kgの生ごみを処理できます。処理時間は生ごみの種類によって異なりますが、静音設計が特徴で、運転中はほぼ無音のため、家庭内でも快適に使用できます。ルーフェンは手動による運転モードの切替がなく、自動で送風モードに切り替わる設計になっています。

ルーフェンの処理状況

パナソニックMS-N53XD

パナソニックMS-N53XDの処理方式は温風乾燥式で、約130℃の温風を利用して生ごみを乾燥・除菌し、臭いの発生を抑え、コバエの発生を防ぐ効果があります。パナソニックMS-N53XDは、1回あたり約2kg(約6L)、1日に約8kg(約24L)の生ごみを処理可能です。パナソニックMS-N53XDには、標準モードソフト乾燥モードの2種類の運転モードがあります。これらのモードは処理後の肥料効果が異なるため、用途に合わせた選択が可能です。処理時間は標準モードで約400gの生ごみを1時間40分、ソフト乾燥モードでは約2時間10分かかります。運転音は連続運転時で42dB、かくはん時で44dBとなっており、音が発生する点を考慮する必要があります。

パナソニックMS-N53XDの処理状況

パナソニックMS-N53XDの処理時間

標準モードの場合

  • 約400g:約1時間40分
  • 約700g:約2時間15分
  • 約1000g:約3時間
  • 約2000g:約5時間40分

ソフト乾燥モードの場合

  • 約400g:約2時間10分
  • 約700g:約3時間30分
  • 約1000g:約4時間30分
  • 約2000g:約8時間30分

サイズと設置場所

ルーフェン

ルーフェンの本体寸法は270mm(W)×275mm(D)×350mm(H)で、フィルター込みの場合は270mm(W)×380mm(D)×350mm(H)です。

ルーフェンは電源がある場所ならどこでも設置可能ですが、屋外への設置は推奨されていません。また、壁との間に十分な隙間を確保する必要があります。

パナソニックMS-N53XD

パナソニックMS-N53XDの外形寸法は268mm(W)×365mm(D)×550mm(H)で、ふたを開けたときの高さは770mmです。

パナソニックMS-N53XDは屋内外設置タイプであり、直接雨ざらしになる場所や水が溜まり水浸しになるような場所への設置は避ける必要があります。水平で安定した場所に設置し、壁から5cm以上、本体上部から60cm以上のスペースを確保する必要があります。周囲は必ず前面を含む二方向以上を開放できる場所が推奨されています。屋外に設置する場合は、軒下や出窓の下など雨ざらしにならない場所を選び、避難器具や消防隊進入の障害にならない場所を選ぶ必要があります。

使いやすさ

ルーフェンはゴミ箱感覚で使えることを特徴としており、運転中でもゴミの追加・破棄が可能です。ワンタッチ操作でボタンを1回押すだけで操作が完了するため、操作が簡単です。

パナソニックMS-N53XDは、投入口が広く、まな板や食器から直接生ごみを捨ててもこぼれにくい設計です。

お手入れの頻度と方法

ルーフェンは日々のお手入れとして、バスケットを水洗いするだけで済みます。バスケットは食洗機の使用も可能です。本体は水洗い不可のため、注意が必要です。フィルターケースに水がたまると臭いが発生する場合があるため、定期的な水洗いが必要です。

パナソニックMS-N53XDのお手入れでは、乾燥処理物を捨てた後、本体の汚れ具合を確認し、必要に応じてお手入れを行います。処理容器やかくはん羽根に乾燥処理物が付着していても運転には支障ありません。本体内部にごみが付着した場合は、ヒーターカバーを取り外して古い歯ブラシなどでごみを取り除きます。本体や乾燥室内は、水で薄めた台所用中性洗剤に浸した布を軽く絞って拭き取ります。処理容器は洗剤を使用せず、お湯または水に浸してスポンジで洗います。

脱臭やその他の機能

ルーフェンは、生ゴミ臭に特化した活性炭脱臭フィルターを採用し、生ゴミの臭気成分であるアンモニアや酢酸などを効果的に除去します。

ルーフェンには、AIによるエコ乾燥システムが搭載されています。庫内のゴミの量を自動で検知し、電力調整を行うことで、無駄な電力消費を抑えることができます。

パナソニックMS-N53XDは、プラチナパラジウム触媒による脱臭方式を採用しており、脱臭フィルターの交換が不要な点が特徴です。

パナソニックMS-N53XDには、運転予約タイマーが搭載されています。2段階(3時間後、6時間後)のONタイマーを設定できるため、深夜電力の時間帯に処理を行うことが可能です。

フィルター交換の有無と頻度

ルーフェンは活性炭フィルターを使用しており、交換の目安は3ヶ月〜6ヶ月です。

パナソニックMS-N53XDは脱臭フィルターがないため、フィルター交換は不要です。

途中投入

ルーフェンは、運転中でもいつでもごみの追加・破棄が可能で、ごみ箱感覚で使用できます。

パナソニックMS-N53XDは、乾燥処理物の上に生ごみを途中投入して連続処理が可能ですが、処理容器内の「生ごみ投入量目盛り線」を超えないように注意が必要です。運転中にふたを開けると自動で運転が停止するため、生ごみを追加投入した後は「入」ボタンを押して再スタートさせる必要があります。

また、追加投入時には庫内が高温になっている可能性があるため、火傷などに十分注意する必要があります。

処理後の生ごみの利用方法

ルーフェンで処理した生ごみは、各自治体のルールに従い可燃ごみとして捨てることができます。また、土に埋めれば堆肥としても利用可能です。

パナソニックMS-N53XDで処理した乾燥処理物は、一般可燃ごみと一緒に捨てることができます。また、園芸などの有機質肥料として再利用することも可能です。

肥料効果

パナソニックMS-N53XDの場合、標準モードとソフト乾燥モードで処理後の肥料効果が異なり、用途によって選べるようになっています。乾燥させた生ごみは、植物の生育を促す肥料として使用可能です。実証実験では、MS-N53XDの標準モードで堆肥化させた生ごみを用いて小松菜の生育を検証した結果が示されています。

電気代

ルーフェンの場合、1日の電気代は約20円(8時間稼働)とされています。庫内のゴミの量によって電力が自動調整されるAIが搭載されており、無駄な電力消費を抑えるエコ仕様です。送風モード時の消費電力は10Wです。

一方、パナソニックMS-N53XDの場合、電気代の目安は、標準モードで約400gの処理で約23円、約700gで約35円、約1000gで約47円、約2000gで約93円です。ソフト乾燥モードでは約400gで約23円、約700gで約37円、約1000gで約52円、約2000gで約96円となっています。

価格とランニングコスト

本体価格

ルーフェンの本体価格は70,620円(税込)ですが、公式ページでクーポンを使うと59,620円で購入できます。分割24回払いの場合、月々税込2,649円です。スモーキーグレーは特別仕様のため、販売価格は税込63,580円(分割24回で月々税込2,915円)です。

パナソニックMS-N53XDのPanasonic Store Plus販売価格は117,200円(税込)です。ルーフェンは公式のほうがお得ですが、パナソニックMS-N53XDは、Amazonや楽天のほうが安く販売されていることが多いようです。

定額利用サービスの有無

パナソニックMS-N53XDには定額利用サービスがあり、月額2,600円(税込)で利用できます。定額利用プランを契約後48ヶ月以内に解約した場合、解約手数料として2ヶ月分相当の利用料がかかります。49ヶ月目以降は解約手数料はかかりません。

また、途中買取も可能で、買取価格は利用期間に応じて変動します。定額利用サービスには自然故障・物損保証が付帯しています(ただし、地震や噴火による損害、故意による物損などは保証対象外)。

消耗品(フィルターなど)の費用

ルーフェンは活性炭フィルターを使用しており、2本セットで3,388円(税込)です。交換目安は3ヶ月〜6ヶ月とされています。また、専用バスケットカバー(20枚入り)は2,508円(税込)です。(バスケットカバーはなくても使用可能です。)

パナソニックMS-N53XDは脱臭フィルターがないため、フィルター交換の費用はかかりません。

ルーフェンの活性炭フィルター

ルーフェンとパナソニックMS-N53XD:選び方のポイント

メリットとデメリット

ルーフェン

ルーフェンのメリットは、ごみ箱感覚で使える点と、AIによるエコ乾燥システムが搭載されている点です。運転中でもゴミの追加や破棄が可能であり、使い勝手が非常に良いのが特徴です。また、AIによるエコ乾燥システムにより、庫内のゴミの量に応じて自動的に電力調整を行い、無駄な電力消費を抑えることができます。さらに、ルーフェンの本体価格は比較的リーズナブルです。

デメリットとしては、最大処理量が1日1kgと少なめな点が挙げられます。大量の生ごみを一度に処理したい場合には、適していない可能性があります。また、ランニングコストの面では、活性炭フィルターの定期的な交換が必要となり、その費用がかかる点も考慮する必要があります。

パナソニックMS-N53XD

パナソニックMS-N53XDのメリットは、一度に大量の生ごみを処理できる点と、肥料効果が高いソフト乾燥モードが搭載されている点です。最大処理量は2kgで、大家族の生ごみもまとめて処理できるため、大量の生ごみを出す家庭に向いています。また、ソフト乾燥モードを使用することで、より肥料効果の高い堆肥を作ることが可能です。

デメリットとしては、本体サイズが大きいため、設置スペースの確保が必要な点が挙げられます。また、本体価格が高めであることに加え、電力消費が比較的多いため、ランニングコストも高めになる可能性があります。ただし、フィルター交換の必要がないため、その点では追加費用が発生しません。

処理できるものと入れてはいけないもの

生ごみ処理機で処理可能なものと、投入を避けるべきものについて、ルーフェンとパナソニックMS-N53XDの違いをまとめます。

ルーフェン

処理できるもの

ルーフェンは、ごみ箱感覚で使用できる点が特徴ですが、以下のような硬いものや非食品類の処理も可能です。

  • 貝殻・甲殻類の殻
  • 大きな魚や肉の骨
  • ビニール・紙くず
入れてはいけないもの

安全に使用するため、以下のものは投入を避ける必要があります。

  • 火種が残っている焦げた食品
  • 化学物質
  • 引火性の物質

パナソニックMS-N53XD

処理できるもの

パナソニックMS-N53XDは、一般的な食品残渣の処理に適しており、以下のものが投入可能です。

  • ご飯・麺類
  • 茶がら
  • 野菜くず
  • 果物くず
  • 肉類・魚類
  • その他一般的な食材・調理物
入れてはいけないもの

安全性や機器の耐久性の観点から、以下のものは投入禁止とされています。

  • スプレー缶、缶類、電池類
  • 石油類、花火、アルコール類(酒類、酒かす、アルコール漬けの果実・薬草など)
  • 多量の柑橘類の皮(みかん・オレンジなど)
  • 牛・豚・鶏などの骨、多量の卵の殻
  • 動物のふん、多量の紙類
  • ガラス・陶磁器・金属類、木竹製品
  • 輪ゴム、スチロールトレイ、ポリ袋・ラップ類
  • 硬い貝殻や大量のアサリ・しじみの殻
  • その他、生ごみ以外のもの(トレイ、シール、針金、パック、つまようじ、アルミホイル、割りばし、カップめんのふた・容器、紙ケース)
  • パナソニックMS-N53XDでは、柑橘類の皮はリモネンを含むため、処理容器の半分以下の量を上限とすることが推奨されています。
  • 細長い繊維質の多い野菜(ネギなど)は、5cm以下にカットして投入することで、かくはん羽根の巻きつきを防止できます。

使用上の注意点

ルーフェン:
火種が残っている焦げた食品、化学物質、引火性の物質の投入は避けるように推奨されています。

パナソニックMS-N53XD:

  • 石油類やプロパンガスなどの引火しやすいものを本体の2m以内に近づけないこと。
  • 本体に乗ったり物を載せないこと。
  • スプレー缶及び缶類・電池類・石油類・花火・アルコール・酒類・アルコール分を含むもの・多量の柑橘類の皮などは入れないこと。
  • 子供・幼児に使わせないこと。
  • 本体内部の水洗いはしないこと。

選び方のポイント

家族構成やライフスタイルに合わせた選び方

ルーフェンは、ごみ箱感覚で使える手軽さが魅力です。運転中でもいつでもごみの追加や破棄が可能なため、こまめに生ごみを処理したい方や、キッチンの生ごみ臭をすぐに軽減したい方に適しています。1日の最大処理量は1kgで、3~4人家族におすすめです。

パナソニックMS-N53XDは、一度に大量の生ごみを処理できる点が特徴です。最大処理量は2kgで、大家族の1日分の生ごみをまとめて処理したい方に向いています。また、肥料効果の高いソフト乾燥モードを利用できるため、家庭菜園をされている方にも適しています。

設置場所の条件

ルーフェンは、電源がある場所ならどこでも設置可能ですが、屋外への設置は推奨されていません。設置時には壁との隙間を十分に確保してください。

パナソニックMS-N53XDは、屋内外どちらでも設置可能なタイプです。ただし、直接雨ざらしになる場所や、雨水が溜まりやすい場所への設置は避ける必要があります。本体は水平で安定した場所に置き、壁から5cm以上、本体上部から60cm以上のスペースを確保してください。ベランダに設置する場合は、手すり側を避けることが推奨されます。

重視する機能(処理能力、静音性、電気代など)

ルーフェンは、AIによるエコ乾燥システムを搭載しており、庫内のごみの量に応じて電力を自動調整することで、無駄な電力消費を抑えることができます。また、静音設計のため、音を気にせず使用したい方に最適です。

パナソニックMS-N53XDは、処理時間が比較的短く、脱臭フィルターの交換が不要な点がメリットです。また、運転予約タイマーを利用することで、電気料金が安い深夜電力の時間帯に処理できるため、コストを抑えたい方にも適しています。

ルーフェンとパナソニックMS-N53XD:比較結果まとめ

ルーフェンは、ごみ箱感覚で使える手軽さと、AIによるエコ乾燥システムによる省エネ性能が魅力の生ごみ処理機です。運転中でもいつでもごみの追加・破棄が可能で、こまめに生ごみを処理したい方や、キッチンの生ごみ臭をすぐに軽減したい方に適しています。静音設計のため、運転音を気にせず使用したい方にもおすすめです。ただし、1日の最大処理量は1kgと少なめなため、3~4人家族での使用が目安となります。

パナソニックMS-N53XDは、一度に大量の生ごみを処理できるパワフルさが特徴です。最大処理量は2kgで、大家族の1日分の生ごみをまとめて処理したい方に向いています。また、肥料効果の高いソフト乾燥モードを利用できるため、家庭菜園をされている方にも適しています。運転予約タイマーを利用することで、電気料金が安い深夜電力の時間帯に処理することも可能です。

どちらの機種を選ぶかは、家族構成、ライフスタイル、設置場所、重視する機能によって異なります。

ルーフェンが適している方

  • こまめに生ごみを処理したい方
  • キッチンの生ごみ臭をすぐに軽減したい方
  • 静音性を重視する方
  • 3~4人家族

ルーフェン公式ページへ

パナソニックMS-N53XDが適している方

  • 大家族で、1日分の生ごみをまとめて処理したい方
  • 家庭菜園をされている方
  • 処理時間を短縮したい方
  • 電気代を節約したい方

パナソニック MS-N53XD公式ページへ

購入時の助成金制度の確認

生ごみ処理機の購入を検討する際には、お住まいの自治体の助成金制度についても確認してみましょう。自治体によっては、生ごみ処理機の購入費用やレンタル費用の一部が補助される場合があります。ただし、申請時期や条件は自治体ごとに異なるため、事前に確認することが重要です。

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